動作を表すフレーズ

【3667】jot ~ down :~を手早く書き留める

アンちゃんのハローイングリッシュ

【フレーズ】jot ~ down

《ジョッ(トゥ)ダウン》

【意味】~を手早く書き留める

 

【ニュアンス解説】

これは「手早く書き留める」「素早くメモする」という意味の定番表現です。
手短に、急いで、というのがこのフレーズのポイントで、その場でメモ用紙などにササッと書き留める感じの表現です。

【例文】

1. 電話番号

A. Do you have Paul's new phone number?
<ポールの新しい電話番号わかる?>

B. I do. Do you want to jot it down?
<わかるわよ。書き留める?>

A. Sure. Let me go grab my pen.
<うん。ペンを持ってくる。>

2. 外出中の電話

A. Were there any phone calls while I was out?
<出かけてる間、誰かから電話あった?>

B. Yes, just one. I jotted down the message for you.
<ええ、1件ね。メッセージを書き留めておいたわ。>

A. Thanks.
<ありがとう。>

あくまでも手短な内容を書き留める時にのみ使う表現で、
長文には使わない点に注意してください。

 

今日のゲストコラム

失敗から学ぶ!
使えるビジネス英語

from Asari

電話応対 応用編(1)

英語が苦手なヒロシ君が、実体験をもとにビジネス英語の理解を深めていくこのコーナー。今回は電話応対におけるフレーズの応用版をご紹介します!

【電話の接続が悪い】

◆「電話が遠い」って、何と表現すればいい?

―電話が鳴る―
ヒロシ:This is Sakurai speaking. How may I help you?
    (サクライです。いかがいたしましょうか?)
顧 客:@#%★¥
ヒロシ:(うわ!電話が遠くて全然聞き取れない!)
    Your phone is far.(✕誤り)
    (あなたの電話は遠いです。)

 国際電話では、接続状況が悪くて相手の音声が聞き取りにくいことがよくあります。このような時に日本語では「電話が遠い」と表現しますが、直訳では不自然な英語になってしまいます。こんな時に、お互いが「Hello?」を繰り返していても埒が明きませんので、慌てずに「We have a bad connection. I can hardly hear you.」(接続が悪くて聞き取れません。)と説明してかけ直してもらいましょう!

〇正解:We have a bad connection. I can hardly hear you. Would you please call me back?
    (接続が悪くて、聞き取れません。かけ直してもらえますか?)

【名前が聞き取りにくい】

◆名前が聞き取れない時には、どうすればいい?

―再び電話が鳴る―
顧 客:Hi! I would like to speak with Mr. Ohno. Is he available now?
    (オオノさんとお話し出来ますか?)
ヒロシ:May I have your name please?
    (あなたの名前をお伺い出来ますか?)
顧 客:I am Gruberoba-Netrebko.
     (私は、グルベローバ-ネトレプコです。)
ヒロシ:グ、グル、ホWhat???(✕誤り)

 外国人の名前は、例えば、トム・クルーズとかブラッド・ピットのように、クリアでわかりやすいものばかりとは限りません。国にもよりますが、長かったり、日本語にない発音が入っていたりで、何度聞き返しても聞き取れないことがあるものです。こんな時、たびたび聞き返すのは相手に失礼なので、1回でわからない時には「Would you spell out your name, please?」と、スペリングを聞いて正確に名前を確認しましょうね。

〇正解Would you spell out your name, please?
    (お名前をスペルアウトしてもらえますか?)

【「ランチ休憩中」の伝え方】

◆「ランチ中です」と回答する時は?

ヒロシ:(ええと、大野部長は今ランチ休憩中だから…)
    He is eating his lunch now.(✕誤り)
    (彼は今昼食を食べています。)

 「He is eating his lunch now.」(今昼食を食べています)は、文法的に誤りではありませんが、ダイレクトすぎて少々不自然な感じがします。
ランチ中は、『He is on his lunch break now.』の方がスマートで自然でしょう。また、このバリエーションには、「He is out for a lunch break.」「He went out for lunch about 10minutes ago.」「He has just stepped out for lunch.」などもありますので、状況に応じて使い分けてみましょう!

〇正解:He is on his lunch break now.
    (彼は今ランチ休憩中です)

【戻る時間を聞かれた時は?】

◆戻る時間は曖昧さを残して所要時間を伝えよう。

顧 客:I see. When is he coming back?
ヒロシ:He will be back at 1 o’clock.(✕誤り)
   (彼は1時に戻ります。)

 この返答は、日本国内の時には問題ありませんが、国際電話の時には時差がありますので少々不親切です。相手によっては「今日本は何時ですか?」と、確認する方もいらっしゃるでしょう。そこで、このような混乱を避けるために「He will probably be back in half an hour.」など、あと何分、何時間で戻るのかを伝える方が適切です。また、いつ戻るのかが不確定な場合は、probably(おそらく)や I think…(だと思われます)をつけるなど、曖昧さを残して伝える方がベターです。
 このバリエーションとして、前述の通り「I think he will be back in half an hour.」(彼は30分で戻ると思います。)や「He is supposed to be back within half an hour.」(彼は30分以内には戻るはずです。)などもOKです!

〇正解He will probably be back in half an hour.
    (彼は、たぶん30分で戻るでしょう。)

 いかがでしたか?次回も引き続き電話応対【応用編(2)】をお届けします!

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Asari

Asari

ジャパンカナダビジネスジャーナル記者を経た後に翻訳家、英語講師、通訳などマルチに活躍中。英語検定1級。TOEIC965点。著者に『ピンとくるイメージで覚えてしまう日常英語(講談社発行)』がある。

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