【フレーズ】I broke my neck trying to get here in time.
《アイブゥロウ(ク)マイネッ(ク)トゥライントゥゲッヒアインタイム》
【意味】遅れないように必死で来たのに
【ニュアンス解説】
break one's neck は「〜の首の骨を折る」という直接的な意味のほか「必死に/懸命に頑張る」という意味でもよく使います。
日本語でも難事に取り組むことを「骨を折る」「粉骨砕身する」なんて言いますが、英語では特に「首の骨」を例にとって使われます。
【例文】
1. 予定をドタキャンされ…
A. What do you mean you can't make it?
<来られないってどういう事?>
B. Something's come up and I can't come tonight.
<ちょっと用ができちゃって、今夜は行けないんだ。>
A. I broke my neck trying to get here in time.
<遅れないように必死で来たのに。>
2. 徹夜で勉強
A. Alex wants to get straight A's.
<アレックスはオールAを取りたいのよ。>
B. He'll break his neck to succeed.
<彼ならそのために一生懸命頑張るだろうな。>
A. Yeah, he will.
<そうね。>
必死で頑張った事をアピールする時に使ってみましょう。
マイケル・リーヴァスの英語のニュアンス教えてチャット
from Michael
タレントのマイケルさんが、英語の微妙なニュアンスの違いについて解説するこのコーナー。しかも、チャット形式で分かりやすくお伝えしますよ!
それでは、さっそく今回の質問に行ってみましょう。
頭のよさはsmart、clever、それともwise ?
辞書で smart、clever、wise の違いを調べてみたのですが、いまいちそれぞれの違いがしっくりきません。マイケルさん、詳しく教えてください。
どの言葉も『賢い』や『頭が良い』と表現する時に使う言葉ですね。
もう一つ似た表現で intelligent もあるので、それも含めてニュアンスの違いを解説しましょう。まず、smart は『頭の回転が早い』、『利口な』賢さで、一般的に学校の成績が高く勉強が出来る人を表す時に使いますが、知識の豊富さよりも頭の回転の早さや物わかりの良さに優れた賢さを指します。基本的に生まれつきの賢さなので、天才タイプですね。
頭の回転と理解力=先天的な賢さか…。分かりやすいなぁ!すみません、続けてお願いしますm(__)m
OK!
smart はどちらかというと子供を対象に使われます。That boy is very smart.(あの男の子はとても賢い。)。さらに、『smart phone』や『smart car』など、よく考えられた賢い商品を対象に使われるケースも多々あります。ただ、smart の使い方で1つ注意点があって、スリムな人を表現する時に、日本では「あの人スマートだね。」と言いますが、smart =細いではありません。
正確には、She looks smart in her new dress.( 彼女は新しいドレスが良く似合っている。)のように、見た目がオシャレな人を表す時にsmart を使うんです。
そうか、smart は“ よく考え抜かれたモノ”にも使われているんですね。あと、私もつい「smart な体で羨ましいな…」なんて言ってしまっています(汗)。
あはは…英語で使う時は気を付けてね(笑)。
では、intelligent を解説しよう! intelligent はsmart と近い意味の知能の高さを表現する言葉ですが、状況や時代に合わせて進化をすることが出来る賢さ。言うなれば努力家タイプですかね。
さらに、物事を深く考える思考力や分析能力が高い人を表す時にも使います。You can sense his intelligence from his speech.(彼のスピーチからは知性が伝わってくる。)、のように、子供より大人、とりわけビジネスマンなどに使われる言葉です。
個人的には smart より intelligent と言われたいです(笑)。
マイケルさんは十分に intelligent ですよっ!intelligent になるためには、様々なことを見極める経験や感性が必要なんでしょうね…
ありがとうございます!
では続いて clever に行きましょう!これは『器用な』、『頭をひねって考える』など、困難な状況や事態でもすぐに答えや解決方法を見つけ出せる人を表す言葉で、That’s a clever idea!(それは素晴らしい発想だ!)など、周りとは違った角度から物事を考えたりする人にも使えます。
ただし、時に She’s too clever for her age.(彼女は年齢の割に賢過ぎる。)のように、clever を『ずる賢い』や『抜け目ない』など、少しネガティブな表現方法として使う人もいます。その場合、He’s as cunning as a fox.( アイツはキツネの様にずる賢い。)とcunning を使うケースも多いです。
アーティストとか天邪鬼な性格の持ち主がclever タイプだっ!?
柔軟思考タイプっていうことかな。さて、最後は wise の解説です。wise は『物知り/知恵をつんだ』や『悟っている』哲学者的な賢さ。大抵年配の方に使われる言葉で、My grandfather makes wise decisions(. 祖父は賢い選択をする。)のように、経験を積んでいるゆえに身に付く賢さです。
This is a book of wisdom.(この本は知識の宝庫だ。) のようにも使いますので覚えておいてくださいね。
たいへん勉強になりました。smart から wise まで、細かく解説してくれてありがとうございました。
Michael Rivas
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