【フレーズ】know better than to ~
《ノウベタザントゥ》
【意味】~するほどバカではない
【ニュアンス解説】
直訳は「〜するよりもより良いことを知っている」という慣用句です。
to の後ろには動詞の原形が来ます。
ちょっとわかりにくいので、順を追って考えてみましょう。
「〜するよりもより良いことを知っている」→「~するよりももっといい方法がわかっている」→「~するなんて意味がないと思っている」→「~するなんてバカバカしい(だからしない)」といったニュアンスで変化し、「〜するほどバカじゃない」「〜しないだけの分別がある」という意味になりました。
【例文】
1. 不審者に遭遇
A. A nice man talked to me in the park a little while ago. He said he would buy some snacks for me if I went with him.
<さっき親切な男の人が公園で話しかけてきたの。一緒についてきたらお菓子を買ってあげるって。>
B. Oh no! Never, ever, follow someone you don't know, just run away as quickly as you can.
<なんだって!知らない人には絶対に、どんなことがあってもついて行っちゃダメだよ、できるだけ速く走って逃げるんだ。>
A. Don't worry, I know better than to follow a stranger!
<心配しないで、見知らぬ人について行くほど、私バカじゃないわ!>
2. 駐車違反切符
A. I was issued a parking ticket by the police this morning.
<今朝、警察に駐車違反切符を切られちゃった。>
B. Poor thing. But you should know better than to park in the loading zone.
<散々だったね。でも停留所に駐車しちゃいけないってことぐらい君はわかってるはずだろ?>
A. I know, but everyone does it, and it was only like 2 minutes!
<そうね、でもみんなやってるじゃない、それにたった2分程度のことよ!>
例文(2)のBのセリフのように、"you should" を文頭につけて「あなたは〜するほどバカじゃないはずでしょ」「〜しちゃいけないってことくらいわかってるはずでしょ」という言い方もよく聞きます。
フレーズ自体には "no" や "not" のような否定語は入ってないものの、「バカではない」「〜しないだけの分別を持ち合わせている」のように
否定的な要素が入った訳にすることがポイントです。