【フレーズ】no more than A
《ノウモアザンエー》
【意味】Aしかない
【ニュアンス解説】
"no more than" を使った表現にはいくつかパターンがありますが、今回は大前提として、この【A】に金額や数字などの【数量】が入るパターンを紹介します。
no は強い否定で「差が0」を表すので、直訳すると「Aよりも(全然)多くない」と言っているので、そこから「Aしかない」という意味になります。
= only だと考えるとわかりやすいです。
たとえば I have no more than 10,000 yen.「私は1万円しか持っていない」のように【A】に1万円という数字が入っているとしましょう。
1万円が多いか少ないかの感覚は人によりますが、少なくともこの発言をした人は「1万円は少ない」と思っている、ということです。
【例文】
1. バイトからの帰り
A. I'm home!
<ただいま!>
B. Oh, you're back from your part-time job early today.
<あら、今日はバイトからの帰りが早いわね。>
A. Yup, it wasn't so busy today, and as a part-timer I can work no more than three hours per shift anyway.
<うん、今日はそんなに忙しくなかったから、バイトの僕は3時間しか働けなかったんだ。>
2. お菓子代
A. Mom, I wanna buy some snacks.
<ママ、お菓子買っていい?>
B. Sure thing. You can choose whatever you want from this aisle but no more than three pieces of candy.
<いいわよ。この列の中から好きなものをどれでも選んでいいわ、でもキャンディ3つまでよ。>
A. OK, thanks. Can I look around for a minute?
<わかった、ありがとう。ちょっとじっくり見てもいい?>
どちらも数量はそれぞれ3時間、3個ぴったりであることにも着目です。
以前、"no more" で「もはや〜ない」という類似フレーズを紹介しました。
非常によく似ていますが、今回の "no more than A" は than を伴って必ずこの形で使います。
"no more" は、後ろに名詞や副詞、形容詞がきたり、何も続かずに文が終わったりします。