ひねった言いまわし

【3684】can't have one's cake and eat it too:2つを同時に手に入れることはできない

アンちゃんのハローイングリッシュ

【フレーズ】can't have one's cake and eat it too

《キャン(トゥ)ハヴワンズケイクァン(ドゥ)イー(ト)トゥ》

【意味】2つを同時に手に入れることはできない

 

【ニュアンス解説】

直訳は「ケーキを持ちながらにして食べることはできない」ですが、これはつまり「ケーキを手元に持っておくことと、食べることの2つを同時にはできない、どちらか1つを選ばなければならない」というニュアンスが込められています。
日本語では「2つを同時に手に入れることはできない」「いいとこ取りはできない」「一挙両得はできない」などという表現が近いかもしれません。

【例文】

1. 昇進の機会

A. If I accept it, I'll get a big raise, but I won't be able to spend much time with my family.
<オファーを受けたら大幅な昇給は見込めるけど、家族との時間はそんなに持てなくなる。>

B. I see. You can't have your cake and eat it too.
<なるほど。(昇給と家族との時間)2つを同時に手に入れることはできないのね。>

A. Yeah, it seems that way.
<あぁ、そういうことのようだ。>

2. 大きな家を購入

A. I've been working so hard to pay for my new house.
<僕は新しい家の支払いのために必死で働いている。>

B. Yeah, but sadly, you rarely spend time in it.
<そうね、でも悲しいことにあなたが家で過ごすことは滅多にないわ。>

A. I know. I realize now that you can't have your cake and eat it too.
<そうなんだよ。両方を手に入れることはできないって今になって気づいたよ。>

「両方はできない」と伝えたい時の定番表現なので、ぜひ覚えておきましょう。

 

今日のゲストコラム

リーディング力UP! Christian's Articles

from Christian

真冬に明るいライト
Bright Lights in the Dead of Winter

冬が近づくにつれどんどん夜が長くなって、寒くて暗い環境で生活することになりますね。それはそれで楽しいという人もいれば、そうではない人もいます。そんな暗い季節でも、世界中の街を明るくする行動があります。

All across the world, tiny lights are hung on trees, buildings, and more in December.
12月になると、世界中の木や建物などに小さな照明がかけられます。

These lights make the dark wintertime feel bright and warm somehow.
この照明が、なんとか暗い冬の夜に明るさと暖かさを感じさせてくれます。

This tradition started in Germany over 100 years ago.
この習慣は100年以上前にドイツで始まりました。

Christmas trees were originally decorated with actual candles.
本来のクリスマスツリーは、本物のロウソクで飾られていました。

The light from the candles represented Christ as the Light of the World.
このロウソクの光は、世の光を表すイエス・キリストを象徴としていました。

Soon electric lights became popular and were used instead of candles.
そのうちに、電灯照明が普及してロウソクの代わりに使われるようになりました。

By the early 1900’s, electric lights were cheap, so cities began using them outdoors.
1900年代の初頭には、電灯照明が気軽に手に入るようになり、一般の人々も外で使うようになりました。

Nowadays, you can see lights all over the world at night in December.
現代では、12月になればどの国へ行っても夜にこの照明を見ることができます。

Christian のひとこと!

2011年に四国に引っ越してきましたが、 その年の12月には残念ながらイルミネーションがありませんでした。「ど田舎やから仕方ないやん」と、自分の部屋の中にクリスマスツリーとたくさんのライトを飾って、イルミネーションを楽しんだことを覚えています。それでも、本当に田舎やったので、夜が暗すぎて少し怖かったです。その頃、働いていた教育委員会で「12月にイルミネーションがあるといいな」といろいろな人に言ってはいましたが、「この山の中やったら無理やろう!」という答えしか返ってきませんでした。ところが、翌年10月頃に散歩してた時、近所のおばあちゃんから、「今年は小さなライトアップをすると聞いとるんやけんどね、なかなかええことやろうな」と言われたのです。方言やから本当なのか勘違いなのかがわからず、同僚に聞いてみると「今年は初めてやから本当に小さなライトアップしかしないけど、11月末頃にあの鉄橋の辺りでするらしいよ」と。その言葉通り、11月28日から12月30日まで、小さなライトアップは行われ、毎日それを見て楽しむことが出来ました。東京では冬じゃなくてもライトアップがされていたりしますけれど、田舎のあの小さなライトアップを思い出すと、今でも幸せな気持ちになります。あのライトアップ、よう頑張ったな!

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Christian Traylor

Christian Traylor

アメリカ アトランタ出身。2010年サウスカロライナ大学音楽学部作曲科を卒業。2011年より高知県で英語講師として勤務。2013年より東京に拠点を移してからは英語教材の作成、翻訳、作曲などマルチに活動中。

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