ニュアンスを伝えるフレーズ

【3678】search high and low :くまなく捜す

アンちゃんのハローイングリッシュ

【フレーズ】search high and low

《サーチハイアン(ドゥ)ロゥ》

【意味】くまなく捜す/八方手を尽くす

 

【ニュアンス解説】

high and low は「あらゆるところを」とか「くまなく」といった意味です。
今回は search という動詞と一緒に使い「くまなく捜す」という表現を練習します。何かを求めてあちこち歩き回ったりするニュアンスですね。

【例文】

1. 旅行前日

A. I can't believe you still haven't found your passport.
<まだパスポートが見つからないなんて、信じられない。>

B. I can't either. I searched high and low but I couldn't find it anywhere.
<僕も信じられないよ。くまなく捜したけど、どこにもなかった。>

A. What are we going to do now?
<どうするの?>

2. 家探し

A. I've found the perfect place!
<パーフェクトな家が見つかったわ!>

B. Congratulations.
<おめでとう。>

A. Thank you. After many months of searching high and low, I've finally become a homeowner.
<ありがとう。あちこち何ヵ月も探し回って、やっとホームオーナーになれたの。>

もちろん everywhere という表現でもいいのですが、表現の幅を広げるために、たまには high and low なんて言い方もできたらいいですね。

 

 

今日のゲストコラム

World Hot news 〜Finland 

from AYANA

フィンランドの世界一まずい飴

サルミアッキという商品を聞いたことがありますか?もしそれを知らずに渡されて、食べてしまったら…(笑)。今回はフィンランドで定番のお菓子、サルミアッキについてお話しします。

市場を拡大する魔のサルミアッキ商品

 フィンランドには『世界一まずい飴』が存在する、という噂を耳にしたことがある人もいるのでは?その正体は、真っ黒なグミのような嗜好品サルミアッキ(Salmiakki)。近年は、旅行者にも知れ渡っていて、フィンランド旅行帰りのお土産としてもブームに。しかしながら、少なくともその存在を知らない人が突然口にしたら、どんな悪い冗談と捉えるか、はたまた「私はあの人に憎まれているのか…」と疑ってしまう危険性もあるので、誰かに手渡す際は丁寧な前置きやアフターケアが欠かせません。

フィンランド人の多くがカバンに常備しているサルミアッキ・グミ

 そもそも、サルミアッキの、トラウマを引き起こしかねない異様な味のベースとなっているのは、欧米諸国で昔から好んで食べられている、リコリス菓子です。とても食べ物とは思えないほど真っ黒でツヤツヤしていて、甘ったるい漢方薬のような風味が後を引くのですが…食べ慣れていない日本人にとっては、まずこの段階で好き嫌いが分かれます。さらに、サルミアッキの主犯格と言うべき特有の成分が、塩っ辛くて鼻を突く刺激臭を放つ化学物質、塩化アンモニウム。これは歴史的には、肥料や医薬品として輸入されていたもので、今でもフィンランドの薬局では、喉の痛み止めとして元祖・サルミアッキタブレットが売られています(これは塩っ辛さがあまりに強烈で、かえって喉を痛めてしまうのではないか、と心配になってしまうほどです)。ところがフィンランドでは、1930年頃からサルミアッキをおやつ感覚で楽しむ嗜好品としても受け入れられ始め、今や常に手元にないと禁断症状を起こす人が出てくるほど、中毒性のある日常のお供になってしまったのです。
 サルミアッキ菓子の定番といえば、何度も噛みしめるうちに、徐々にじゅわっと味が溶け出してくるハード・グミタイプですが、近年ではチョコレート、ウォッカ、アイスクリーム、さらにはグリル肉の下味にまで、サルミアッキ・フレーバーは市場を拡大させています。フィンランド・サルミアッキ協会は、年々増え続けるサルミアッキ商品から毎年ベスト・オブ・ザ・イヤーを発表しており、どれが選ばれるかが夏頃から話題にもなります。

サルミアッキ味のアイスクリームは、甘いので少しは食べやすい?

 当然ながらフィンランドには、サルミアッキ商品を製造する有名な製菓会社は何社もあります。中でもシェア数トップで、ロングセラー商品やヒット商品を連発しているのが、Fazer(ファッツェル)社。ファッツェルといえば、老舗のチョコレートメーカーとしての知名度が高いのですが、実はサルミアッキ部門にも1938年にいち早く着手していた、業界の草分け的存在です。ファッツェルのロゴを見て安心して、チョコレートだと思って購入したら、魔のサルミアッキ味だった…という被害報告もあるので、皆さん、フィンランドのお菓子売り場ではお気をつけくださいね。

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こばやしあやな(ayana)

こばやしあやな(ayana)

2011 年にフィンランドに移住し、国際結婚を経て、2016 年に現地大学院の修士課程を修了。在学中からフリーランスで在住ライター・メディアコーディネーター・翻訳通訳者としての活動を始め大学卒業後には会社を設立して事業を続けている。
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