状態を表すフレーズ

【3651】not life-threatening:命に関わらない

アンちゃんのハローイングリッシュ

【フレーズ】not life-threatening

《ナッ(トゥ)ライフスゥレッ(トゥ)ニン(グ)》

【意味】命に関わらない/命に別状のない

 

【ニュアンス解説】

threatening は「〜を脅かす」という意味の動詞 threaten の現在分詞で形容詞的用法として使います。
life とハイフンで繋げて使うと「命を脅かすような」「生死に関わる」という意味になります。
今回は not / non など否定を表す言葉とともに使うパターンで、症状などが「命に関わらない」「命に別状がない」ことを伝える表現です。

【例文】

1. 入院した友人

A. There's no need for you to cry.
<君が泣くことはないよ。>

B. I'm scared. What if you….
<怖いわ。もしあなたが・・・>

A. Don't worry, this is not life-threatening.
<心配するな。これは命に関わるものじゃない。>

2. 母が事故に遭遇

A. Mom! Are you okay?
<お母さん!大丈夫?>

B. I'm fine. Just a few stitches here and there, that's all.
<私は大丈夫よ。あちこちを数針縫ったけど、それだけ。>

A. Thank goodness they are not life-threatening injuries.
<命に別状のない怪我で本当によかった。>

「命に別状はない」、誰かに怪我や病気の症状を伝える上で最も重要なポイントとなる点ですが、知らないと意外と説明しにくいものです。

 

 

今日のゲストコラム

World Hot news 〜Finland 

from AYANA

フィンランドの甘〜いロールキャベツ

日本人も大好きな家庭料理のひとつ、ロールキャベツ。フィンランドの伝統的な家庭料理の中にも、れっきとしたロールキャベツが存在します。
今回は、日本とは違うフィンランド流ロールキャベツの紹介です。

ザ・オールインワンなカーリキャーレの調理法

 ロールキャベツは、肉などのタネをキャベツでくるんで火を通す、というプロセスの料理ですよね。フィンランド式ロールキャベツ(カーリキャーレ)は、基本的なプロセスは日本と同じですが、大きく違う特徴もいくつかあります。大きく異なる点についてご紹介していきましょう。まず第一に、タネには、ひき肉だけでなく米(白ご飯)やオートミールを混ぜ込む、という点です。そう!フィンランドのロールキャベツは、それを頬張るだけで一緒に炭水化物も摂取出来てしまう、ザ・オールインワンな一品なのです!味や栄養バランスの観点だけでなく、他にも米などの炭水化物を入れることで粘り気も出てくるので、タネがまとまりやすくなる、という利点もあります。
 次に調理の仕方という点で違います。日本では鍋の中でロールキャベツをコトコト、スープで煮込むという調理方法が一般的ですが、フィンランド式では煮込む代わりに、ロールキャベツを耐熱皿に並べて、オーブンでじっくり焼き上げる、という方法で調理をします。オーブンで焼き始める時には、スープの代わりにキャベツの茹で汁と、お好みで生クリームを少し注いでロールキャベツを浸します。180度のオーブンで計90分くらいじっくり焼き上げる間に、どんどんタネから濃厚なスープが滲み出てきて、さらにそれを吸ったキャベツがいい味になってきます。ただしキャベツの表面は焦げやすいので、途中でアルミホイルをかぶせたりと、細かく調整をする必要があります。

オーブンで焼き上げて、リンゴンベリージャムを添えたフィンランド流ロールキャベツ。

 そして最後に、日本人としては一番ビックリするのですが、オーブンに入れる前に、味の決め手として甘~い黒糖シロップをたっぷりとかけること。タネ自体はしょっぱく作ってありますが、それが焼き上がる間にシロップと混ざり合うことで、甘じょっぱい独特の風味をつけるのです(日本の照り焼きに近いですが、それよりも更に甘みが強調されたものを想像して頂ければ)。盛りつけの際にはフィンランドの森で採れる代表的なベリー、コケモモ(リンゴンベリー)の酸味の効いたジャムを添えるというのもフィンランド流です。

味付けは仰天なのに日本人にはウケが良い!?

焼く前にはこれでもかと黒糖シロップを回しがける。

 ロールキャベツにシロップで味を付け、更にジャムと一緒に食べるなんて、仰天の発想ですよね。ですが意外にも、お味の日本人ウケは総じて良いのですよ!やはり私たちの伝統料理にも甘辛い味付けが息づいているからなのか、不思議と相性が良いのです。
 筆者が自宅でこの料理を作る時は、タネの味つけに醤油も少し使うようにしています。そうすると、ますます日本人好みの味になります(笑)。ちなみに、フィンランドでこのお料理が作られるのは主に春から夏にかけてで、日本で食卓に出てくる季節とは少し違いますよね。というのも、フィンランドのスーパーでは一応年間を通してキャベツを手に入れることが出来るのですが、春キャベツ以外はあまりにキャベツの芯が強く、葉も硬くて、しっかり茹でたとしても全然しんなりしないのです。葉の柔らかいキャベツが出てくると、ああ春だなあという気分になり、その葉が徐々に硬くゴツゴツしてくると、ああもう夏も終わりだなあ、という気分にさせられます。

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こばやしあやな(ayana)

こばやしあやな(ayana)

2011 年にフィンランドに移住し、国際結婚を経て、2016 年に現地大学院の修士課程を修了。在学中からフリーランスで在住ライター・メディアコーディネーター・翻訳通訳者としての活動を始め大学卒業後には会社を設立して事業を続けている。
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