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【3378】 I cry my eyes out every time. :毎回号泣してしまう

アンちゃんのハローイングリッシュ

【フレーズ】I cry my eyes out every time.

《アイクゥライマイアイズアウ(トゥ)エヴリタイム》

【意味】毎回号泣してしまう

 

【ニュアンス解説】
今日のポイントは cry one's eyes out の部分。
これは「号泣する」「泣きじゃくる」といった意味です。目が腫れてしまうほど、あるいはコントロールがきかない位に大泣きする、というニュアンスです。

【例文】

1. 『ニュー・シネマ・パラダイス』

A. Do you want to watch "Cinema Paradiso" tonight?
<今夜『ニュー・シネマ・パラダイス』観たくない?>

B. Not really. That movie makes me a bit emotional.
<いや。あの映画見るとちょっと感情的になっちゃうからさ。>

A. I know. I cry my eyes out every time.
<そうなのよ。私なんて毎回号泣しちゃう。>

2. 姉の婚約

A. My sister Jessica got engaged.
<姉のジェシカが婚約したの。>

B. She must be extremely happy.
<お姉さん、幸せの絶頂だろうね。>

A. She cried her eyes out with joy when Tim asked her to marry him.
<ティムに結婚してくださいって言われて、嬉しくて大泣きしたのよ。>

例文2のように、嬉しくて号泣、というシチュエーションでも使えます。

今日のゲストコラム

英語でブレークタイム

from IZUMI

Gladiator
『グラディエーター』

映画
タイトル:Gladiator
監督:リドリー・スコット
脚本:デヴィッド・フランゾーニ/ ジョン・ローガン/ ウィリアム・ニコルソン
配給:ドリームワークス ユニバーサル・ピクチャーズ

洋書
タイトル:Gladiator
出版:Pearson Longman (Penguin Readers, Level4) 
Retold by Annette Keen

Movie/Book

 映画ファンにとっては、アカデミー賞が気になるシーズンになってきましたね。果たしてどのような結果になるのでしょうか。

 さて、今回は2001 年、第73 回アカデミー賞の作品賞・主演男優賞を獲得した「グラディエーター」をご紹介いたします。

 皇帝マルクス・アウレリウスの統治するローマ帝国で、平民出身の将軍、マキシマスは皇帝から絶大な信頼を得ていました。アウレリウスはマキシマスを次期皇帝にと望みますが、このことを知った皇太子コモドゥスは父アウレリウスを殺害し、自らが皇帝となります。コモドゥスの配下になることを拒んだマキシマスは処刑を命じられますが、故郷に逃げ戻ります。
 しかし、そこでマキシマスが目にしたのは、家が焼き払われ、愛する妻子が虐殺され吊るされている姿でした。絶望と衰弱で倒れたマキシマスは、何者かに捕らわれ、奴隷として売られてしまいます。廃人同様のマキシマスはただただ流れに従い、剣闘士(グラディエーター) を派遣する奴隷商人、プロキシモに買われます。戦いの場で計らずも頭角を現したマキシマスは、気がつくと民衆から「スパニャード」(スペイン人) と呼ばれる人気の剣闘士となっていたのです。
 生きる意味を失っていたマキシマスも、剣闘士として名声をあげていくことで、憎いコモドゥスに再び会い、復讐をすることを目標に戦いに挑んでいきます。やがて剣闘士「スパニャード」の存在はコモドゥスにも知られるところとなり…。

 古代ローマのコロッセオ(円形闘技場) で、剣闘士による闘技会が見世物目的で行われていたことは良く知られています。しかし、マルクス・アウレリウスや皇太子コモドゥスの描かれ方を含め、映画の中のストーリーは必ずしも「史実に忠実」というわけではありません。
 けれども、古代ローマの雰囲気や、グラディエーターたちのむごい戦いの様子などは、十分当時を髣髴とさせるものとなっているのではないでしょうか。何よりも、将軍からグラディエーターに身を落としながらも、実直に、そして家族を愛し生き抜いたマキシマスの生き様に、心を奪われます。本作品で主演男優賞を受賞したラッセル・クロウが、静かで熱いマキシマスの人柄を、見事に演じきっているのも見所です。ホアキン・フェニックス演じるコモドゥスは、一癖も二癖もあり憎憎しく、彼の当たり役と言えるかもしれません。

 今回は映画と一緒に洋書も紹介させていただきます。こちらの Penguin Readers の Gladiator は、映画のストーリーを元に易しく書かれています。70ページほどの中学レベルの英語ですが、ストーリーはしっかり網羅されており、映画を見ずにこちらだけ読んでも十分楽しめ、心が動かされる内容です。映画を見てからこちらを読むと、ストーリーが頭に入っているので読みやすく、感動したシーンを文字で確認することでより心にも残り、英語学習の意味でもお勧めです。

 最後に、ストーリーの締めくくりに使われている、心に残るセリフをご紹介します。映画・洋書ともに最後のシーンで同じような表現で使われていますが、ここでは映画のセリフを優先してお伝えいたします。

 マキシマスと共に戦った剣闘士のジュバは、マキシマスがずっといとおしんできた、木で作られた彼の妻と息子の小さな人形を土に埋めます。そこはマキシマスが戦った場所です。その時に彼が言った言葉が、以下の通りです。

 “Now we are free. I will see you again. But not yet, not yet...”
( これで俺達は自由だな。また会える。でも、今ではない、まだだ…。)

 ジュバがその後どのような人生を歩むのか、それは想像するしかありません。けれど彼がマキシマスに再び会う時、マキシマスは愛する妻と息子と共にあることは間違いないでしょう。アカデミー賞受賞作品の中でも、傑作のひとつであるこの作品、古代ローマに思いをはせながらぜひご覧いただけたらと思います。

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Izumi
和泉 有香 TOEIC®990 点満点。TOEIC®S/Wテスト400点満点。英検1級。通訳案内士(英語)。2012年度より全日本青少年英語弁論大会審査員。神戸海星女子学院大学、ECC 国際外語専門学校講師、各種スクールで幅広い英語指導のかたわら劇団振付家通訳などを歴任。「TOEIC®テストPart3&4鬼の変速リスニング(共著・アルク刊)」、「はじめての英検準1級総合対策(アスク出版刊)」などの著書がある。

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