【フレーズ】You wish.
《ユウ ウィッシュ》
【意味】無理に決まってるでしょ
【ニュアンス解説】
「あなたは望む」が直訳ですが、ニュアンスとしては「あなたは(そう)望んでいるけれど、実際にはまず無理だ/そうは絶対にならない/現実はそうではない」といった感じになります。
wish は hope と違い、実現不可能な願いや、現実離れした望みに対して使います。ちょっと皮肉を込めた表現になるので、親しい間柄の相手に対してだけ使ってくださいね。
【例文】
1. 起業した友人
A. Running your own company isn't that easy.
<自分の会社を経営するってのは、そんな生易しいことじゃないよ。>
B. I'll be good at it. I'm going to retire by the age of 40.
<私なら上手くやれる。40歳までにリタイアするわ。>
A. You wish.
<無理に決まってるだろう。>
2. もうすぐ誕生日
A. What do you want for your 18th birthday?
<18歳の誕生日は何が欲しいんだ?>
B. How about a brand new Porsche since I just got my driver's license?
<ちょうど車の免許も取ったし、新車のポルシェなんてどう?>
A. You wish.
<絶対無理。>
明日もこれと同じように使えるフレーズをもう1パターン紹介しますね。
英語でブレークタイム
from IZUMI
『Chocolat /ショコラ』
監督:ラッセ・ハルストレム
脚本:ロバート・ネルソン・ジェイコブス
配給:ミラマックス
Movie
お正月もあっという間に終わってしまい、気がつけば街にチョコレートがあふれる季節に…。もうすぐバレンタインデーですね。海外では、バレンタインデーにチョコレートを贈る習慣はあまりないようですが、日本ではバレンタインデーとチョコレートは切っても切れない関係です。
今回はそんなシーズンにぴったりの映画『ショコラ』をご紹
介いたします。
フランスの小さな村に、ある日謎めいた母娘がやって来て、チョコレートショップを開店。断食期のある厳格で重い雰囲気の村で、ヴィヴィッドな服装で颯爽とチョコレートを作る母ヴィアンヌと、私生児の娘アヌークは、好奇の目にさらされます。
ところがヴィアンヌは一人ひとりの希望にぴったり合うチョコレートを差し出し、村人たちは明るいヴィアンヌの人柄とチョコレートの魅力に次第に惹きつけられ、村の雰囲気全体も少しずつ開放的になっていくのです。特に頭の固い娘と折り合いの悪い老女のアルマンドとヴィアンヌは、互いに良き理解者となります。そんな様子に眉をひそめる村長のレノ。彼は敬虔な信仰を重んじ、村の厳格さを維持したいと考えています。その村に今度はジプシーの一団が流れ着き、当然レノはジプシーたちをボイコット。けれどヴィアンヌはジプシーのリーダー、ルーとも心を交わし始め、このことがレノのヴィアンヌへの風当たりをますます強めることになり…。
果たしてヴィアンヌはレノの心を溶かし、村の中に受け入れられるのでしょうか…?
村の雰囲気は厳格ですが、そこに住む人々は人間味あふれ、それぞれヴィアンヌとチョコレートに癒され、変化していく姿が印象的です。やはりチョコレートの魅力(魔力?)はすごい!
…と、この映画を見て改めて思うのですが(笑)、それ以上に、後半に神父が語る以下のセリフに、映画のメッセージが込められている気がします。
I think we can't go around measuring our goodness by what we don't do - by what we deny ourselves, what we resist and who we exclude.
人間の良さは、何を禁じるか、ということで判断すべきではないと思います。-何を否定し、拒み、排除するか、ということでも。
I think we've got to measure goodness by what we embrace, what we create and who we include.
何を取り入れ、何を創造し、誰を受け入れるか、ということで判断すべきだと思います。
主演のジュリエット・ビノシュが、ヴィアンヌの謎めいた雰囲気と明るく奔放な人柄を見事に演じています。アルマンド役のジュディ・デンチ、ルー役のジョニー・デップなど超一流の役者達もしっかり脇を固め、とても見ごたえのある作品です。
映画の中で使われている色彩も美しく、様々なチョコレートが次から次へと作られていく様子には、目が釘付けになります。ヴィアンヌの娘をはじめ、子役も重要な役割を果たしているせいか、英語も比較的わかりやすく、聞き取りやすいので、英語学習の上でもお勧めです。
寒い季節、甘いチョコレートたちの映像に癒されながら、「受け入れる」ということの大切さを、ほっこりとした気持ちで感じてみませんか…?
接客のときの英語、イレギュラーな対応編
from Staff
最近海外からのお客さんが増えていますよね。
たとえばすでに商品がレジに置かれている状況で、さらに1つお客さんが追加した場合。「商品はこちらを含めて全部ご購入でよろしいでしょうか?」と聞く場合は、英語でどう言えば良いでしょう?
その他に、「こちらのチーズは冷蔵保存が必要です」「こちらは免税対象外です」や「商品の数とレシートが合いません。他にレシートはありませんか」にも触れてみましょう。
既に複数の商品がレジにあり、お客様が追加で1つ商品を持って来た場合に「商品はこちらを含めて全部ご購入でよろしいでしょうか?」と聞くなら、
Would you like to buy everything including this one?
次に、「こちらのチーズは冷蔵保存が必要です」は
This cheese requires refrigeration.
「こちらは免税対象外です」は
This item is excluded from being duty-free.
と表現することができます。
なお、免税品に関するフレーズで、「商品の数とレシートが合いません。 他にレシートはありませんか?」と確認するなら
The number of goods and what is listed on the receipt is not the same. Do you have another receipt?
となります。