何気ない一言

【3658】Life happens.:人生(予期せぬことが)色々起こる

アンちゃんのハローイングリッシュ

【フレーズ】Life happens.

《ライフハプンズ》

【意味】人生(予期せぬことが)色々起こる

 

【ニュアンス解説】

「人生は起こる」が直訳ですが、これは「生きていると、予期せぬことが色々と起こるものだ」「日常生活にハプニングはつきものだ」といったニュアンスです。
思いもよらない展開になったり、予定を急遽変更せねばならなくなったときなどに使います。

【例文】

1. 転職の誘い

A. I've decided to turn down the offer.
<オファーは断ることにしたわ。>

B. You are? Why?
<そうなの?どうして?>

A. Well, life happens. I just found out I'm expecting.
<えぇと、人生、予期せぬことが起こるものね。妊娠がわかったの。>

2. やむを得ぬ事情で予約を急遽変更

A. Your new appointment is on December 10th at 3pm.
<変更後の予約は12月10日、3時になります。>

B. Sorry for the inconvenience.
<お手数をおかけしてすみません。>

A. No worries, life happens. See you in three weeks.
<気になさらないでください。予期せぬことが色々起こることもありますよ。3週間後にお会いしましょう。>

シンプルなフレーズなので覚えやすいですね。

 

 

今日のゲストコラム

World Hot news 〜Finland 

from AYANA

北欧の伝統的な木造建築技術

世界中に世界遺産は点在していますが、ここフィンランドのそれは大変興味深いです。今回は日本の法隆寺や東大寺と肩を並べる、ペタヤヴェシの古い教会についてのお話です。

フィンランドで指折りのユネスコ世界遺産!?

 フィンランドには、ユネスコ世界遺産に登録された建築や場所は決して多くはありませんが、そのひとつに、1994年に登録を果たした『ペタヤヴェシの古い教会』という教会があります。中部フィンランドのペタヤヴェシ村にある、1760年代前半に地元の棟梁たちによって建てられた木造教会。屋根もすべてこの土地の松の木を使って造られていて、壁が黒っぽく見えるのは、防腐のために同じく松から採れるタールを表面に塗ってあるからです。

ペタヤヴェシの古い教会の外観。全部木材で出来ている。

 とはいえ、このあまりに素朴で簡素な教会が、日本の法隆寺や東大寺のような名木造建築と同じ称号を獲得した…というのは、日本人の私たちにとってはちょっと理解に苦しみますよね。世界遺産登録された際には、『人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例』という選考基準のもと、 北欧における伝統的な木造建築技術を示す建造物としての価値が評価されたのだそうです。

ユニークで郷土性溢れる独創的な木造建築

 実はフィンランドの中部地方は、内陸であるがゆえに、西側のスウェーデン文化も東側のロシア文化も直接流入するに至らなかった、ある意味でピュアな地域です。しかも資源はほとんどなく、木材くらいしか手に入りません。そのような極北のこの国にも、13世紀ごろから徐々にキリスト教化の波が押し寄せてきましたが、正直こんな田舎地方の人々にしてみれば、「教会を建てろ」だの「キリストを崇めろ」だの言われたって、それがどんなものなのか、正確な情報さえ手に入らなかったのです。だからこそ、このエリアには今でも遠方からなんとなく聞き知るキリスト教会なるものを、独自の技法やアイデアによって、地元の大工たちがそれらしく作り上げた、ユニークで郷土性の反映された建物が数多く残っているのです。ペタヤヴェシの古い教会はその代表作のひとつで、現在は、断熱や収容人数の問題などから結婚式など特別な儀式にのみ使われています。

地元の人たちが試行錯誤の末に創造した、聖人と天使たちの彫刻作品。

 確かに言われてみれば、使われているのは全部木材なのに、内部には天井にドームがあったり、シャンデリアのような装飾が下がっていたり、教会らしい雰囲気は十分に出ています。とりわけ目につくのは、説教壇にある聖人や天使の彫刻作品。当時の村人たちが、聖人とはどんな顔なんだろう、天使ってどんな姿なんだろう…と想像をめぐらせながら作り上げた、あまりに独創的すぎる彫刻に、おもわずクスっときてしまいます。天使に至っては、猫耳としっぽのついた『猫天使』までいるのですよ。木造建築としての豪華さや技術は、日本の宮大工の足元にも及ばないかもしれませんが、北の果ての貧しかった小国で、地元の人が想像力を働かせて一生懸命に作り上げた産物であるこの教会は、まさに世界遺産の『がんばったで賞』という感じでしょうか。

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こばやしあやな(ayana)

こばやしあやな(ayana)

2011 年にフィンランドに移住し、国際結婚を経て、2016 年に現地大学院の修士課程を修了。在学中からフリーランスで在住ライター・メディアコーディネーター・翻訳通訳者としての活動を始め大学卒業後には会社を設立して事業を続けている。
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