【フレーズ】I turned the whole house upside down.
《アイターン(ドゥ)ザホウルハウスアップサイ(ドゥ)ダウン》
【意味】家の隅々まで探した
【ニュアンス解説】
upside down は「逆さま」、 turn 〜 upside down は 「〜をひっくり返す」です。今日のフレーズは、 「〜を隈なく/ありとあらゆる場所を徹底的に探す」 というニュアンスで使われています。
【例文】
1. パスポート
A. I turned the whole house upside down. I still can't find my passport.
<家の隅々まで探したのに。パスポートが見つからない。>
B. How about looking in your suitcase?
<スーツケースの中は?>
A. I already checked. I won't be able to fly out tomorrow if I can't find it.
<もう確認した。見つからないと、明日飛行機に乗れない。>
2. 待ち合わせに遅刻
A. What took you so long?
<遅いじゃないか。>
B. Sorry. I had to turn my apartment upside down to find my keys.
<ごめん。鍵を見つけるのに、アパートの隅々まで探してたの。>
A. I thought you got into an accident or something.
<事故にでも遭ったのかと思ったよ。>
turn 〜 upside down には複数の意味がありますが、今日はとりあえず、この意味を覚えて使いこなしてみてください。
World Hot news 〜Finland
from AYANA
フィンランド人のバイトに頼らない学生生活
今回は、私自身もこの春に卒業した北欧フィンランドの大学で、一般的な大学生がどんな暮らしをしていたのかを、少しご紹介いたします。フィンランド政府は以前から教育分野に大きく予算をかけて、若者の勉学意欲を奨励するさまざまなシステムや設備に投資を続けています。学費やお小遣い稼ぎのためにバイトに明け暮れるのが当たり前の日本人大学生にとっては、何から何まで目からウロコの恵まれたサポート環境のなかで、フィンランド人大学生たちは日々どんな学生生活を謳歌しているのでしょうか。
学費は無料で、卒業のタイミングも自由!?
フィンランドでは、義務教育だけでなく高校そして大学も、基本的に学費は完全無料です。また、大学に在籍できる年数の上限はありますが、留年をしたとしても追加徴収は一切ありません。そもそも日本と違い、最終論文が受理され教務部で認定を受ければ、年中どの月でも卒業することができますし、就職に際して新卒採用という概念もありません。このため、最低年数できっちり卒業していく大学生というのはむしろ珍しく、他の分野の勉強や留学、就職準備などに存分に時間を割きながら、マイペースに卒業のタイミングを決めてゆく学生がほとんどです。
学生不動産から格安物件を借りて自活
もちろんいくら学費不要といっても、消費税最大24%の高物価の国なので、 生活費なしには悠長な学生生活も続きません。特にフィンランドでは、高校を卒業したら親元を離れて自活を始めるのが普通で、たとえ大学が自宅から通える場所にあっても一人暮らしを始めます。とはいえ、生活費工面のためにバイトを強いられ、本分の勉学が疎かになってしまうのは本末転倒。そこでまず住居に関しては、大学の学生寮に入るか、国の補助に支えられたいわゆる学生不動産屋から、格安の物件を提供してもらいます。 住居タイプは、シェアハウスからシングル・家族用物件などさまざまで、ペットOKの部屋もあります。相場は都市によって異なりますが、筆者の場合、長くお世話になっていたのは友人2人とのシェア物件で、12㎡程度の個室と、共同キッチン&ダイニング、シャワールーム、そしてアパート共同のサウナ室やジム、ランドリーなどが利用できて、家賃は月約26,000円でした。この値段に、電気・水道・ネット利用代すべてが含まれています。
取得単位に応じてもらえる奨学金が命綱
大学生は、住居面だけでなく、生活の至るところで非常に手厚い社会サービスを受けることができます。学生証があれば長距離列車やバスの切符代、あるいは博物館やプールなど公共施設の利用料金がかなり安くなります。また、学生病院や歯科医は無料または格安で受診可能。そして国からは、在学中に最大64ヶ月、返済不要の奨学金と住居手当を受給します。受給額は家賃や収入などによって変わりますが、月約4〜6万円。ただし、この奨学金は無条件にもらえるというわけではなく、「単位をまじめに取っている」ことが前提です。大学の成績データと連動しており、もし規定数の単位が取れていないと発覚したら、すぐに返済命令が来るのです。でも裏を返せば、きちんと授業に出て勉強さえしていれば、決して贅沢な暮らしはできませんが、バイトに頼らずとも家賃を払って生活を紡いでいくことがどうにか可能なのです。 そういう事情もあって、フィンランド人大学生たちは、学校での勉強に対して非常に前向きでまじめだなと、日フィン両方の大学生活を経験した筆者は強く感じていました。少なくとも、授業のサインアップで代筆を頼んだり、授業中に伏せって寝ていたり…という学生は全く見かけませんでした。 もちろんそんな彼らも、授業のない夏休みの間は必然的にバイトやインターンシップに精を出し、お小遣い稼ぎやキャリアアップを狙います。また、近年の長引く不況が仇となり、来年には奨学金受給額のカットや、EU圏外の留学生からの学費徴収なども決定しており、今後、質素ながら勉学第一のライフスタイルも、徐々に変化を余儀なくされていくのかもしれません。
こばやしあやな(ayana)
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