【フレーズ】It's highly unlikely.
《イッツハイリィアンライクリ》
【意味】可能性はかなり低い/かなり非現実的だ
【ニュアンス解説】
unlikely は「可能性が低い」「起こりそうもない」という意味の形容詞です。その前に「非常に」「かなり」という意味の副詞 highly がついているので、全体で「かなり起こる確率が低い」=「全然ありそうにない」という意味になります。
そうなる可能性はゼロではないけれど、ほぼないだろう、と伝えたい時の定番フレーズです。
【例文】
1. 内部異動
A. Do you think Michael will join our team?
<うちのチームにマイケルが入ると思う?>
B. It's highly unlikely.
<可能性はかなり低いね。>
A. What makes you think that?
<どうしてそう思うの?>
2. お財布を紛失
A. It's gone. We looked everywhere.
<なくなっちゃったわ。あらゆる場所を探したもの。>
B. Let's go back to the park and look around. It might have been left on the ground.
<公園に戻って探してみようよ。地面に落ちてるかも。>
A. It's highly unlikely, but I guess it's worth a try.
<その可能性はかなり低いけど、探してみる価値はあるかも。>
「そうなるとは到底思えない」ことを、やや控えめに伝えたい時に便利な表現です。
英語でブレークタイム
from IZUMI
『ラブ・アクチュアリー』
原題:Love Actually
監督・脚本:リチャード・カーティス
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
Movie
12月といえばクリスマスシーズン。街はクリスマスのデコレーションやイルミネーションであふれ、何となくわくわくした気持ちになりますよね。今月はそんなシーズンにぴったりの映画『Love Actually』をご紹介いたします。
舞台はクリスマスを控えたロンドン。主要人物は小学生から中年までの男女19 人で、年齢も置かれた立場も様々ですが、人間関係が微妙に重なり合う中で、無理なく話が展開します。
親友の結婚を祝福しながらも、誰にも言えない思いを胸に抱え込み、親友の妻に冷たい態度を取ってしまう青年画家。ちょっぴりぽっちゃりした秘書に心を奪われ、仕事が手につかない若いイギリスの首相。自分の会社の従業員にアプローチをされ、戸惑いながらも彼女にクリスマスプレゼントを買ってしまう会社経営者と、日々子育てに追われながら、そんな夫にやきもきする妻。施設にいる弟から毎日何度もかかってくる電話に優しく対応しながらも、自身の3 年近い同僚への片思いを告白できずにいる奥手の姉。学校一クールな女の子への片思いでふさぎこむ少年と、そんな彼を心配し、応援する義理の父親。弟に恋人を奪われ、傷心を癒すために行った南仏で、言葉の通じないポルトガル人のメイドと心を通わせるようになる作家…。その他、いくつものストーリーが同時並行でテンポ良
く進んでいきます。キャストも、キーラ・ナイトレイ、コリン・ファース、ヒュー・グラント、エマ・トンプソン、リーアム・ニーソンなど、イギリスの大物スター達がずらりと並びます。
どのストーリーもちょっと切なく微笑ましく、気がつくと応援してあげたい気持ちになっています。たくさんの登場人物たちのそれぞれどこかに自分を重ね合わせ、思わず感情移入をしてしまう、そんな不思議な魅力がある映画です。すべてがハッピーエンド、とはいきませんが、未来への希望に満ちた雰囲気の中、ストーリーは幕を閉じます。
たくさんのお気に入りのシーンの中から、1つだけここでご紹介させていただきたいと思います。
恋人を弟に奪われた作家のジェイミーは、傷心でイギリスを離れ、南仏で新しい作品執筆のためにタイプに向かいます。そこにメイドとして雇われたポルトガル人のオレーリア。二人は言葉が通じません。けれど、不器用な雰囲気の中にも、次第に心が通うようになっていきます。やがて時期が来てジェイミーは英国に帰国しますが、オレーリアのことが忘れられず、ポルトガル語の勉強を始めます。そしてクリスマスの日、ジェイミーは意を決しオレーリアの元へ向かい、ポルトガル語でプロポーズ。そのプロポーズに、オレーリアは英語で yes と答えます。
最初は「言葉が通じなくても、心が通じ合った二人」がとてもピュアで、心を動かされました。けれども互いにもっと相手を知りたいが故に、相手の言葉を理解しようとした( 離れていても、お互いに同じことを考えていて、相手の言葉を勉強していた) ことで、もっともっと深く心が通じ合った…それがさらに素敵で、感動的なハッピーエンドにつながったと思います。私自身、英語がもっともっと堪能になれるように努力して、( 恋はともかく) 世界中のたくさんの人たちと心が通じ合えるようになりたい…そんな気持ちにさせてくれたシーンでもありました。
クリスマスシーズン、恋をしている方、恋をしている気分を味わいたい方、( 私のように) 恋からずっと遠ざかってしまっている方、どんな方でもほっとした気分になれる、お勧めの映画です!
I got it. とI see. の違いは??
from Staff
映画などをみていても「わかった」と表現する場合、 I got it. と I see. という表現をよく耳にします。このニュアンスの違いはどこにあるのでしょう?
まず、I got it. の "got" は get の過去形です。このget は、「理解する」「わかる」の意味となります。
I got it. で、あなたの言っていること、よくわかりました、というニュアンスとなりますが、これは I understand.(わかりました。)と同じような感じですが、 I got it. のほうがカジュアルな砕けた言い方です。
一方、 I see. は「なるほど」「そうですか」「わかりました」「わかります」などの意味を持ちますが、この see は、相手の考えや意図を理解する、というニュアンスです。
「そういうことですか」「そういう考えもありますね」などと、相手の意見に理解を示す場合に使われるものの、その際、必ずしもそれに同意している訳ではないということがポイントです。