何気ない一言

【3554】Zip your lip.:黙って

アンちゃんのハローイングリッシュ

【フレーズ】Zip your lip.

《ズィプユアリップ》

【意味】黙って/何も言わないで

 

【ニュアンス解説】
前回は「大きな声を出さないで」「ちょと声が大きいですよ」と音量を下げてもらうフレーズをご紹介しましたね。
今回は「黙って」「何も言わないで」と相手に発言を控えるよう伝えるフレーズになります。
俗語のため親しい間柄で使う表現になりますが、日常的に比較的よく耳にするフレーズです。
zip は「ファスナーをしめる」という意味なので、日本語の「お口にチャック」と似ていますね。

【例文】

1. 子供と口論に

A. Yesterday you said….
<昨日、パパは言ってたじゃない・・・>

B. Zip your lip, Emily. That's enough.
<黙って、エミリー。いい加減にしなさい。>

A. That's not fair!
<ずるいわ!>

2. 言い訳

A. I'm done with you.
<あなたとはもうお終いよ。>

B. Please hear me out. It's not what you think.
<頼む、話を聞いてくれ。君の思ってるようなことじゃないんだ。>

A. Zip your lip. I don't want to hear anything anymore.
<何も言わないで。もうこれ以上何も聞きたくないの。>

Zip it. Zip your mouth. などとしても同じ意味です。

 

今日のゲストコラム

World Hot news 〜Finland 

from AYANA

フィンランドから快適クルーズ船で気軽にエストニアへ!

日本だと、都道府県を陸路で越境することはできても他国へ行くことは叶わないため、馴染みがないかもしれませんが、国と国が隣接している諸外国では、陸路でもって他国へ越境することができます。今回は、ここフィンランドから様々な手段を利用して巡れる諸外国についてご紹介したいと思います。

フィンランドで体験する3国10秒の愉快な越境

おとぎ話の世界のような街並みが現存しているタリンの旧市街

フィンランドは、島国である日本と違って、陸路で越境できる近隣国が3つあります。ロシア、スウェーデン、ノルウェーです。ロシアとの国境のガードは今でもなかなか厳しく、ロシア側へ行くには通常フィンランド人でもビザが必要になります。一方、スウェーデンやノルウェーには西ラップランドのあたりからいくつかの道路が通じているため、あっけないほど簡単に越境できてしまいます。さらに言えば、フィンランド西側の最北端の街・キルピスヤルヴィの湖のほとりには、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー3国の『国境点』が存在し、記念碑の周りをぐるっと歩いて一周すれば、10秒で3国を回れてしまう、という愉快な体験もできるんですよ。
フィンランドからはクルーズ船で渡れる外国もいくつか存在します。ヘルシンキなど南岸の街が接するバルト海は、東はロシア、西はスウェーデンなどの北欧諸国、そして南方はバルト三国やドイツへと通じており、歴史的にも重要な交易の航路となっていました。なかでも1番短時間の航海で行くことができるのは、バルト三国の一国、エストニアです。

ヘルシンキからわずか90分!
歴史と異国情緒溢れるエストニアへ

タリンからヘルシンキに戻る船内は、山積みの酒を持ち帰るフィンランド人でいっぱい

フィンランドの首都・ヘルシンキからエストニアの首都・タリンまでの航行時間は、季節や運行会社にも左右されますが、最短わずか90分。十分日帰りで足を伸ばせるというわけです。もともと13世紀にハンザ同盟都市のひとつとしてデンマーク人によって開拓されたタリンの港のそばには、立派な要塞に囲まれた区域内に、石畳の道と赤屋根の愛らしい家々がひしめく世界遺産指定の旧市街が現存しています。この旧市街を半日ぶらぶら歩くだけでも、近代建築が中心のヘルシンキ観光では味わえない、長い歴史と異国情緒を満喫できます。旧ソ連国なので、料理や文化はロシアの影響も色濃く見られます。特に旧市街には個性的なカフェや民芸ショップがたくさん点在しているので、ショッピングやカフェ巡りもとっても楽しいのです。

エストニアではフィンランドと同じユーロ通貨が使われていますし、言語もフィンランド語によく似ていて、英語もまずまず通じるので、フィンランドへの旅行者にとっても定番の日帰り旅行スポットです。90分と短い船旅ですが、船内ではバーやレストラン、免税店がオープンし、ライブ演奏などエンターテイメントも充実しているので、その雰囲気を楽しんでいるうちに到着します。ちなみに、フィンランド人にとってタリンは自国よりも安いお酒を買い付けたり、エステや医者にかかったりと旅行ついでに物価の安さにあやかりに行く場所、というイメージが強いですね。特に酒類の買い付けにかけるフィンランド人の情熱はすさまじく、日帰り旅行なのに大きなキャリーケースを転がしていき、現地で箱買いするのが定番。タリンからの帰りの船では、フィンランド人たちがトランクいっぱいにお酒を持ち帰る奇妙な光景を目にすることでしょう。

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こばやしあやな(ayana)

こばやしあやな(ayana)

2011 年にフィンランドに移住し、国際結婚を経て、2016 年に現地大学院の修士課程を修了。在学中からフリーランスで在住ライター・メディアコーディネーター・翻訳通訳者としての活動を始め大学卒業後には会社を設立して事業を続けている。
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