【フレーズ】Keep at it.
《キープアッティッ(トゥ)》
【意味】諦めずに頑張って
【ニュアンス解説】
Keep at it. は励ましの表現の1つで「根気よく続けて/懲りずに頑張って」など、成功するまで諦めないよう、今の状態をどうにかキープするよう伝えるフレーズです。
【例文】
1. 資格試験
A. Sometimes it takes time to start seeing the results.
<結果が現れ始めるまでには、時間がかかるものよ。>
B. I've been studying for a few months now.
<かれこれ数ヶ月勉強してるっていうのに。>
A. Stay positive and keep at it.
<前向きに、そして諦めないで頑張って。>
2. サッカーの技
A. Don't give up.
<諦めちゃダメ。>
B. I'm the only one who hasn't mastered this trick.
<この技がマスターできてないの、チームで僕だけなんだ。>
A. Don't compare yourself to others. You'll just have to keep at it.
<他の人と自分を比べないの。根気よく練習を続けるしかないでしょ。>
シンプルな励ましの表現として、ぜひ今度使ってみてください。
英語でブレークタイム
from Izumi
Book
The Notebook
出版:WANNER BOOKS
作者:Nicholas Sparks
療養施設にいるある初老女性は、品のある佇まいではありますが、認知症を患っています。その彼女に、やはり初老の男性のデュークが、ある物語を読んで聞かせます。その物語とは…。
時は1940年夏。場所はノースカロライナ州シーブルック。材木工場で働いていたノアは、休暇を過ごしにやってきたお金持ちの令嬢、アリーと出会い、やがて二人は恋に落ちます。ノアは農場の古い屋敷にアリーを連れて行き「いつかこの家を買って農場を始めたい」という夢を伝えます。一方アリーは「そこに自分のアトリエを作って欲しい」とノアに頼むのです。けれど身分違いの恋を、アリーの両親、特に母親に激しく反対され、アリーは都会に連れ戻されてしまい、二人のひと夏の恋は終わりを告げることとなってしまいます。
その後、ノアはアリーに1年間365通の手紙を書き続けますが、アリーの母親に阻まれ、彼女のもとには届きません。やがてノアは第二次大戦に参加、アリーは大学生になり、ボランティアで訪れた病院に入院していた金持ちの青年ロンと付き合い始めます。ロンと婚約したアリーはある日新聞で、改装されたあの思い出の屋敷とノアの写真を見つけ、いてもたってもいられなくなり、ノアに会いに行くのです。果たしてアリーが選ぶのは…。
一方デュークの話に興味深く耳を傾けていた初老女性は言います。「それ、私達の話ね…!」
原作は1996年にニコラス・スパークスが発表した小説The Notebookです。原作と映画、多少のずれはあるものの、どちらも「究極の愛」が掘り下げられた作品になっています。映画では、ノアが再会したアリーを連れて行った湖に、数えきれないほどの白鳥が集まるシーンが美しく、二人の愛の純粋さや激しさを象徴しているかのようです。一方、原作の英語も読みやすく、ストーリー展開が気になることもあり、どんどん読み進められます。ノアの献身的な愛でアリーは記憶を取り戻しますが長続きはせず、また記憶を失おうとしているアリーを目の前に、ノアは心の中で叫びます。
No! my mind screams. Not yet! Not now…not when we are so close! Not tonight! Any night but tonight…Please!
お願いだ!私の心は叫ぶ。まだ、待ってくれ…僕たちはこんなに近くにいるのだから!せめて今晩だけは…お願いだ!
(原文:p191 19-21)
ここを読んだ時には (先に映画を見てストーリーを知っていたにも関わらず) 思わず涙がこぼれました。単なる「ひと夏の恋とその顛末」を扱ったロマンスではなく、高齢化や認知症などの社会問題にも迫り、それを越えた愛を描いたという点で、秀逸なラブストーリー、と言うことができるのではないでしょうか。人を愛すること、愛し抜くとはどういうことなのか、そんなことを考えさせられる作品です。