【フレーズ】I won't press you.
《アイウォン(トゥ)プレスユウ》
【意味】無理強いはしない/プレッシャーをかけるつもりはない
【ニュアンス解説】
今日のポイントは press という動詞。
ここでは「圧力をかける」「プレッシャーをかける」といった意味です。文頭が I won't = I will not ですから全体で「私はあなたにプレッシャーをかけるつもりはない」です。相手に「無理にとは言わない」と伝えるフレーズになります。
【例文】
1. 取り調べ
A. There must be more to the story than that.
<この話には他にももっと何かあるでしょう。>
B. I told you everything.
<僕はあなたにすべてを話した。>
A. I won't press you. For now, at least.
<無理強いはしないわ。少なくとも今はね。>
2. 秘密
A. I can't really talk about it right now.
<今はそのことについて話せないの。>
B. Well, I won't press you for an answer.
<そうか、答えたくなければ、答えなくていいよ。>
A. I'm sorry.
<ごめんなさい。>
過去に名詞 pressure を利用した場合のフレーズをご案内したことがありましたね。明日も press を使った表現をご紹介します。
英語でブレークタイム
from Izumi
The Nightmare Before Christmas
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』
原案・原作:ティム・バートン 配給:ブエナ・ビスタ
Movie
今回は『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』というアニメーション・ミュージカル映画のご紹介です。クリスマスのようにハロウィンも日本で定着しつつありますね。皆様もハロウィンに何かお祝いをしたり、ハロウィンにちなんだ料理を食べたりされましたか?
ハロウィンを終えてクリスマスを迎えるこの時期に合わせてご紹介したいと思います。
「ハロウィン・タウン」のパンプキンキング、ジャック・スケリントンは、毎年繰り返される「ハロウィン」に少しむなしさを感じていました。密かにジャックに思いを寄せる、つぎはぎ人形のサリーは、そんな彼を "Jack, I know how you feel." ( ジャック、あなたの気持ち分かるわ) とつぶやきながら、陰から見守ります。森を歩いていたジャックは、たまたま「クリスマス・タウン」を見つけ、美しく楽しげな雰囲気にすっかり心を奪われ、来年はハロウィンの代わりにクリスマスを行うことを決定。サリーの心配をよそに、準備は着々と進められ……。
同じことの繰り返しの日常に、ちょっと飽きてしまったり疑問を抱いたりしてしまうこと、誰にでもありますよね。主人公ジャックのチャレンジは無謀ではありますが、応援してあげたくもなります。果たしてジャックの計画は、うまく行くのでしょうか、それともタイトル通りのnightmare(悪夢) になってしまうのでしょうか…?
子供でも楽しめる映画の良いところのひとつは、英語が分かりやすいということです。ミュージカル仕立てなので、一語一語は正確に聞き取れなくても、歌から英語のリズムを楽しむことができます。セリフの部分は “Where is he?” や“What is this?”といった簡単な英語や、ハロウィンといえばお決まりの“Trick or treat!”( お菓子をくれないといたずらするぞ! ) といった表現も出てきますので、初心者でも理解できるところがきっとたくさんあると思います。
私が個人的に気に入ったのは、フィンケルスタイン博士が自分で作った妻に向かって言う “Careful, my precious jewel!” というセリフです。直訳すると「気をつけて、私の大切な宝石!」つまり「気をつけて、私の大切な人( =妻) !」という意味です。フィンケルスタイン博士はハロウィン・タウンに住む科学者で、あまり好ましい人物ではないのですが、自分の妻を宝石にたとえるこの表現から、妻をどんな風に大切に思っているかが伝わってきますね。
特にハロウィンのイベントは参加されてなかったという方も、この映画を観ればちょっとクリスマスまでの気分をきっと楽しめるはずです。
テレビで映画祭の賞の授賞式を見て
from Staff
It is particularly pleasing to have won this award.
この賞を頂けて大変光栄です
というフレーズを聞きました。そこでこの "have won" について。これはなぜ完了形なのでしょうか?
すこし混乱しそうですが、これは「光栄だと感じている今、現在」と「賞を受賞した時点」の間にある少しの時間差を完了形で表しています。
たとえば
We're very proud to have completed this project before the deadline.
期限前にこのプロジェクトを終了出来たことを、大変誇りに思います。
この場合も、プロジェクトが終了したのが先で、それを後から(現在において)誇りに思っているということなので完了形が使われています。
ここでは「大変誇りに思っている今、現在」と「プロジェクトを終了した時点」との間にある時間差を We're proud(現在形)と to have completed(現在完了形)という2つの異なる時制を使って表現しているということになります。