ネガティブなフレーズ

【3544】It didn't come out right.:それは上手くいかなかった

アンちゃんのハローイングリッシュ

【フレーズ】It didn't come out right.

《イッ(トゥ)ディドゥン(トゥ)カムアウトゥライ(トゥ)》

【意味】それは上手くいかなかった

 

【ニュアンス解説】
今回のポイントは「正しい結果になる」という意味の come out right の部分です。
このフレーズは否定文になっているので「しかるべき結果が得られなかった」「上手くいかなかった」というニュアンスになります。

【例文】

1. ローストビーフに挑戦

A. How was your roast beef dinner?
<ローストビーフディナーはどうだった?>

B. For some reason, it didn't come out right.
<それがどういう訳か、上手くできなかったのよ。>

A. It didn't? Did you follow the recipe?
<そうなの?レシピ通りにやった?>

2. 自宅でヘアカラー

A. Your hair looks great.
<君の髪、素敵だよ。>

B. Thanks, but this is not the color I had in mind. It didn't come out right.
<ありがとう、でもこんな色になるとは思ってなくて。想像していた色と違ったわ。>

A. But it still looks great on you.
<だけどすごく似合ってるよ。>

色々な場面で使える便利なフレーズです。

 

今日のゲストコラム

World Hot news 〜Finland 

from AYANA

フィンランド文化から生まれたユニークなことわざ

日本語同様にフィンランド語の世界でも、古来より様々なことわざや格言が継承されてきました。 なかには、フィンランドらしい動植物や生活様式が出てくるユニークなものもあります。そこで今回は、“いかにもフィンランド”な文化背景を知ることができる、ご当地ことわざを2つご紹介したいと思います。

Oma maa mansikka, muu maa mustikka.
(自分の土地はイチゴ畑、よその土地はブルーベリー)

フィンランドのイチゴは小粒だがとっても甘い

これは「旅先もいいんだけれど、やっぱり自分の国、街、家が1番!」という心境を表すことわざです。
フィンランド人にとって『ベリー』という食物カテゴリーは、野菜、果物とは別モノとみなされるくらい特別で身近なんです。そして、なによりも良質な栄養源とされています。フィンランドの森には、ブルーベリー、ラズベリー、クラウドベリーなど、様々なベリーが自生していますが、畑で栽培されるイチゴもベリーの一種とみなされます。そして、なぜか伝統的にイチゴがベリー界のヒエラルキーのトップにランク付けされます。だから、「ブルーベリーも勿論好きなんだけれど、1番はやっぱりイチゴだよね」というフィンランド人ならではの感覚から、このことわざが生まれたようです。(ちなみにフィンランドのイチゴは6〜7月にいっせいに熟すので、夏の風物詩なんですよ。)

 

Jos ei viina, terva ja sauna auta, niin tauti on kuolemaksi.
(酒もタールもサウナも効かない病気は死あるのみ)

ヘルシンキ市内にはサウナグッズ専門店もあるほど、サウナは日常的で重要な場所

フィンランド人が民間療法として昔から利用してきた身近な3大アイテムが、サウナ、木タール、そしてウォッカなどの蒸留酒です。
サウナは、言わずと知れたフィンランド人の生活習慣であり大切な文化(サウナはフィンランド語ですよ)。100度近い空間で汗を流す行為は、必ずしも万人の健康に良いとは言えないかもしれません。しかし、近年ではサウナが心臓病や痴呆のリスクを減らすといった医学的研究も進んでおり、なによりサウナはフィンランド人が心身を癒やし、清め、リフレッシュするために、やはり欠かせない場なのです。
木タールは木炭を作るための木材を加熱し、そこから得られる液状の抽出物から、更に上澄み液を取り除き、最終的に残った油分のことです。特徴としては見た目は真っ黒で、樹木が濃縮されたような香りがします。松林が無数に存在するフィンランドでは、この木タールの抽出は伝統的な一大産業です。おもに木造建築の表面に塗る防腐剤として使われるのですが、実は昔からフィンランド人の間で、木タールは強力な殺菌作用のある万能薬としても崇められています。だからスーパーに行けば木タール入りのシャンプーやソープもあるし、なんとお菓子やアイスクリームにまで混ぜてあったりもするのです。

さて、最後のお酒は眉唾モノですが…ウォッカなどの強いお酒が大好きなフィンランド人ならではの「呑む口実」といったところでしょうか(笑)
いずれにしても、人間は心の底から愛しているものさえあれば、いつまでも心身ともに健康でいられる!と信じてやまない、フィンランド人ならではのことわざですね。

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こばやしあやな(ayana)

こばやしあやな(ayana)

2011 年にフィンランドに移住し、国際結婚を経て、2016 年に現地大学院の修士課程を修了。在学中からフリーランスで在住ライター・メディアコーディネーター・翻訳通訳者としての活動を始め大学卒業後には会社を設立して事業を続けている。
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